主 催 中日新聞社 |
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後 援 岐阜県教育委員会 |
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第41回(平成19年度)春季審査会(飛騨高山・名古屋) ご報告書 |
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◇ 審 査 員 ◇ |
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飛騨高山委員長・壁谷 文男 現・数多くの国内ピアノコンクールでの審査員 元・尚美学園ピアノ科教官 |
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名古屋委員長 ・長谷川 淳 現・金城学院大学芸術療法表現学科、桜丘高等学校音楽科 各非常勤講師 |
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土屋佳都恵(和江)現・岐阜保健短期大学、岐阜音楽院長、元・聖徳学園女短大、他講師 |
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山 下 勝 現・名古屋芸術大学、金城学院大学 各非常勤講師・ピアニスト |
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高橋 雅子 現・名古屋芸術大学ピアノ演奏学科、県立加納高校音楽科 各非常勤講師 ピアニスト(第11回 モーツァルトピアノコンクール第2位受賞者) |
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菱田 啓子 ピアニスト・中日ピアノグレードテスト審査会員 |
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国枝 直子 現・名古屋音楽学校講師・中日ピアノグレードテスト審査会員 |
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田戸悠実恵 現・国立病院機構三重中央医療センター附属三重中央看護学校
非常勤講師 |
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以上および 審査責任者:土屋実記朗(本テスト創設者、元・尚美学園学長室参与) |
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◇ 今回の参加者をご指導くださった先生方のお名前 ◇ (50音順敬称略) |
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* ご希望者には、以下の先生方へのご紹介もいたします。お気軽にお問い合わせください |
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・浅野 麗子 ・阿部 紀子 ・五十嵐陽子 ・今井眞理子 ・稲生 勝尋 ・小倉江位子 |
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・桂川ひづる ・壁谷 文男 ・鴨宮 雅子 ・熊崎 晶子 ・国枝 直子 ・黒木 貴子 |
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・小垣内淳子 ・阪下多嘉子 ・佐藤 千佳 ・澤田 雅子 ・白川 博子 ・鈴木 由美 |
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・高橋 知子 ・土屋実記朗 ・丹羽 宏子 ・野々山彰彦 ・則竹 恵子 ・橋本 泰子 |
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・長谷川 淳 ・日比野善子 ・平岡須美子 ・平田 幸代 ・星野いずみ ・松井日出子 |
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・道下 香奈 ・森崎 一子 ・安田由里子 ・山腰 恵子 ・その他 |
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第41回・中日ピアノグレードテスト・名古屋審査会・の審査をさせていただいて |
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名古屋審査会・委員長 長谷川 淳(金城学院大学 桜丘高等学校 各非常勤講師) |
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中部地方は近年経済的にも文化的にも、もっとも注目を集めている地域です。ピアノに限っても質 量ともに全国有数のハイレベルを誇ります。それらは全て、この地域のピアノ学習者の意欲、ご家庭 の協力、そして何よりピアノ指導者の有り余る情熱が最大の理由からなのでしょう。 今回40年以上の歴史を持つ権威あるこのグレードテストが、その中部地方の中心である名古屋で 初めて開催されたことは大変意義深いものです。関係者の1人としても実に喜ばしいことだと思って います。併せてこの間の着実な歩みを支えてこられた関係各位のご尽力には、心から敬意を表します。 先にもふれたように今回のグレードテストは名古屋で初回ということもあり、参加者数こそ多くは ありませんでしたが、質的には非常に高いものを感じました。各グレードとも課題曲では、日ごろの 誠実な練習の成果が感じ取られました。また自由曲では表現意欲や個性が存分に発揮された演奏が多 かったです。結果的に参加者全員の演奏を聞き終えたとき、少しも疲れることなく、大きな充実感 で味わえました。本当にうれしい限りです。 さて今後の課題としては、今回会場となった熱田文化小劇場のように非常にアコースティックが優 秀な大きなホールで、かつ、響きの豊かなフルコンサートグランドピアノを使って演奏をする際には、 日常のレッスン室とでは全く異なる注意が必要な点です。すなわち音響のバランスや広い会場の隅々 まで通るタッチ、また残響に負けない細かいパッセージのクリアーさ、明瞭なペダルコントロールな どです。 これらは一見高度な事柄のように思われがちですが、実は基礎的なテクニック、具体的には指の完 全な独立、柔軟な上腕の活用、ペダリングの基礎などが複合的に組み合わさったものなのです。中で も美しい音と、そうでない音を識別する耳の訓練は重要です。当然のことながら高度な演奏を目指す ほど、基礎力はさらに重要になってくるのです。そしてこの基礎力は、出来れば早い時期から系統だ って、継続的に学びたいものです。そのほうがずっと楽に自然に身につくからです。 そうした観点から、このグレードテストの課題曲の意義を理解されて、継続的に参加される事は大 変有意義だと思います。ぜひ来年も多くの熱意ある参加者の皆さんの演奏を聞かせてください! そしてまた、一人でも多くの指導者の先生方に、このグレードテストの真の教育的な主旨を知ってい ただき、将来ある大切な子供達のためにご活用いただければ幸いに存じます。(名古屋審査会) |
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ひとこと 国枝 直子(名古屋音楽学校講師、 元 名古屋芸術大学 非常勤講師) 全体的にレベルの高い参加者が多くて、とても素晴らしく感じました。音楽的な質も高かったのは、 指導者や参加者ご自身の努力の結果だと思いますが、同時にこのグレードテストの内在している教育 的な意義の深さに、一指導者としても感銘してしまいました。みなさんで上手に活用いたしましょう。 (名古屋審査会審査員) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ |
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第41回 夏季・岐阜審査会(岐阜市) 【 開催予告 】 ◇ と き: 平成19年7月16日(祝・月) ◇ ところ:岐阜
メルサ・ホール 第42回 春季・岐阜飛騨高山審査会(高山市) ◇ と き: 平成20年4月3日(木) ◇ ところ:高山市民文化会館小ホール 第42回 春季・愛知県名古屋(名古屋市熱田区)審査会 ◇ と き: 平成20年4月2日(水) ◇ ところ:名古屋市熱田文化小劇場 会場案内 → http://www.bunka758.or.jp/02shisetsu/02shisetsu_15.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
今から「この次」が楽しみです。 山 下 勝(名古屋芸術大学・金城学園大学 各非常勤講師) はじめて審査員として参加しましたが、1人々々がとても真剣にピアノの練習に取り組んでいるの が良く伝わってきて、とても感心させられました。 音楽の基本はやはり楽しむものであり、あわせて感動するものだと思います。そのことだけは、いつ もいつも絶対に忘れないでピアノに向かって欲しいと思っています。先ずは自分自身が「楽しみ感動 しながら弾ける」ように練習をしてみてください。また、より感性を高めるために、いろいろな音楽、 そして芸術を見聞きして欲しいとも思っています。そうすることによって、感性がより高まり、聴い てくれている人達にも感動を伝えることができ、また感動を共有できると思います。残念ながら今回 の演奏では満足できなかった人、そして、普段どおりの実力を出し切れなかった人、いろいろだった とは思いますが、そうした経験は必ず身になっていくと思います。それを生かしてこれからも頑張っ てください。(名古屋審査会) 真剣な中にも、無理の少ない練習の様子が伺えて、実に心地よく聴かせてもらえました。 皆さんへのコメントは、あまりにも短い審査時間でしたので、あまり巧く書き表せませんでしたので、 お許し願いたいです。「音楽」は、感じ取るものだと思っています。日常のレッスンの中で、先生に 教えていただいたことをより良く理解するように努力、実行することはもちろん当然なことなのです そが、れらを表現できるような感覚を育てることこそが、本来の「ピアノレッスンの目的」なのだと 思っています。ただ漠然とピアノを弾いていたのでは、「音楽」とは似てはいても「音楽そのもの= 目的音楽の」ではないのです。どのように「音楽」を感じることができるかという感覚を鍛えられる ことそのものが、もっとも大切(大事)であるということも学んでいって欲しいと思います。 また、自分の出している「音」を良く聴いてください。意外に、自分の感じている「音」と違ってい ることが非常によく起こってしまいます。すべての「音」が正しく聞き取れるようになれれば、自然 に自分の思うような演奏になってくると思います。そうすることにより、自分で思っていたことが出 来なかったことに対してアドバイスをしてくださる「先生の教え」が、より効果的に生きてくるのだ と思います。多くの体験の中から、自分の音楽表現のできる感性を高めてくださることを願っていま す。(飛騨高山審査会審査員) |
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表1−1 【課題曲】 ・学齢別・成績優秀者一覧表 (合計355点・平均86点以下) グレード・名 前・(学齢)・回数 グレード・名 前・(学齢)・回数 グレード・名 前・(学齢)・回数
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みなさん、次回も必ず参加してくださいね 高橋 雅子(名古屋芸術大学演奏学科ピアノコース、県立加納高校音楽科 各非常勤講師、元 岐阜音楽院講師) 今回の飛騨高山審査会も、参加者みなさんの演奏を楽しく聴かせて頂きました。 今回が始めての参加者も結構たくさん見えましたが、毎回、回数を重ねて参加していらっしゃる名前に見覚 えのある子供達が、年々成長(上達)している方が多かったです。その足跡を、毎回楽しみに聴かせていた だきながら審査しております。 さて前回と比べて今回とくに目立った点は、左右(メロディーと伴奏)のバランスを失っていた方が多か ったことでが、多少なりとも全体に言えることでした。そしてもう1点は、曲名などから推察して欲しいテ ンポ設定が、もっとも良いのかをも、作曲者の意図を読み取って分析し、構成して、「音楽」として表現で きるようになって欲しいと思いました。また、毎年ごとにグレードが上がるにつれて、どんどん要求される ことも多くなると思いますが、年齢相当の理解力も深まっていって欲しいと思いました。まだ小さな低学年 の参加者にも、いま練習しているバイエルやツェルニーなどの教材の課程が、あらためていかに大切なのか などにも痛感させられました。せっかくの自由曲での演奏にも、様々なタッチによるいろいろな音色での表 現力が必要です。 そのために必要なテクニックの基礎をバランスよく確実に身に着けてくださり、表現にタッチの方法の応用 による多彩な「音色」が作り出せるようになって成長していって欲しいです。 みなさんお疲れ様でした。でも、次回もまた、今回のみなさんの演奏が聴けるのを楽しみにしております。 (飛騨高山審査会審査員) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 表2−1 【自由曲】 ・学齢別・成績優秀者一覧表 (合計475点・平均79点以下) グレード・名 前・(学齢)・回数 グレード・名 前・(学齢)・回数 グレード・名 前・(学齢)・回数
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ひとこと 土屋佳都恵(和江)(岐阜保健短期大学 非常勤講師、岐阜音楽院長) ご自分が歌って弾いている〜………、そんな自然で簡単な音楽表現が出来ることが芳しいですね。 せっかく素晴らしく上手に弾けているのに、息が詰まるような硬さを感じさせられては、感動(同調)出来 なくなってしまいます。つまり「音楽」とは関係なくなってしまいますので、くれぐれも注意しましょう。 (飛騨高山審査会審査員) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ |
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表3−1 【総得点】 ・学齢別・成績優秀者一覧表 (合計770点・平均154点以上)
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表1−2 【課題曲】高得点取得者一覧表 (採点平均86.17点迄)
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表2−2 【自由曲】高得点取得者一覧表 (採点基準平均80.05点迄)
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表3−2 【総得点】高得点取得者一覧表 (採点基準合計平均850.05点迄)
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 第40回 中日ピアノグレードテスト参加者のための 【ご案内】 ・・・〜・ 記念ピアノ演奏会 兼 ピアノコンクール ・〜・・・ ☆ と き:平成19(2007)年10月21日(日) 正午12時〜午後4時(予定) ☆ ところ:岐阜 メルサ・ホール ☆ 参加資格者:今回「参加申込書」送付を受けた人 ☆ 参加者には、「中日ピアノグレードテスト」の主旨に沿った選出方法によって、以下の各賞を与える。 ☆ 本テストに3回(ただし3年間以上)継続して参加していた演奏者の中から、当日3名以上の審査 員によって選出決定される。 ☆ 最優秀者賞(1名)、 優秀者賞(1名)、 奨励者賞(3名)、その他に、主催者の「中日新聞社」 から、賞状と記念品が贈られる。 尚、当日の演奏が特に優れていた参加者に対しては、必要に応じて
特別賞(若干名)を選出して、 主催者の「中日新聞社」から表彰状が贈られ、前各賞受賞者と同様に入賞者として扱われます。 ☆ 今回初めての参加演奏者(上の条件に満たない)であっても、奨励者として値すると判断された演 奏者に対しては、以下の各賞が決定される。なお、この選考に関しては、参加した全演奏者並びに その指導者および上記審査員の投票による選出方法により決定される。 準奨励者賞(若干名)、 参加者奨励賞(若干名)、 その他必要に応じて「特別賞」が設けられる。 以上の詳細については、今回の「記念ピアノ演奏会」参加申込者あて、後日それぞれに通知を致します。 次回以降も、以上に準じて毎年(毎回)10月中旬頃に実施されます。くわしくは事務局あてにお問い 合わせください。 |
〜〜〜 お 願 い 〜〜〜 ( ご参加くださったご本人、ならびに保護者および先生方へ ) ご参加経験のない「ピアノ学習者」、ならびに「ピアノ指導者」へも! この「P・G・T・ピアノコンクールでは、参加されたご本人ならびに保護者にも「審査票」をお渡 しして、コンクールにもご参加いただいております。 さらに各参加者のご指導に当たられた先生方にも、ご審査(審査員)としてご参加をお願いしています。 表示されています演奏会当日、ご都合がおつきになられます先生は、ぜひとも採点者(審査員)として ご参加ください。 − 自薦他薦を問いません。− ただし、事前の打合せにもご参加願う必要がありますので、参加者の申し込み期限と同日までに、下記 事項を事務局の方に書面でご提出戴くことだけは条件になっています。 1.郵便番号・ご住所 2.お名前 3.お電話 4.携帯番号(ご使用の場合に限ります) 5.メールアドレス(お持ちの場合に限ります) 6.ご出身校 7.現在のお仕事(肩書き) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ |
表4. 学齢別・進度優秀者一覧表・
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この表の特徴について 審査責任者:土屋実記朗(本テスト創設者) 今回は、「中日ピアノグレードテスト」本来の目的にしていた「教育的な特徴」が顕著に現れていました。 毎年、堅実かつ確実に練習を積み上げて来ていた人の場合は、学齢とグレード番号とが合致している点です。 ぜひとも最後のページの「課題曲表」が、安易な思いつきなどから作成されたものではなく、確固たる教育 理念に基づいたカリキュラム(メソード)であることを、この一覧表からご認識願える事を希望しています。 つまり、「ピアノ・グレード」とは、あくまでも個々への【絶対評価】主義であって欲しいのです。 * 似ていて非なりの「ピアノ・コンクール」は、【相対評価=第3者との比較による評価】による結果でありますことは、 ここであらためて申し上げるまでもないことでしょう。【絶対評価】には、「必然的偶然性」などは生じ得ません。 |
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